ひきこもり期の学習について
子供が勉強しない、皆に遅れてしまいこの先が心配
学校に行かなくなると、気になるのが勉強のことだと思います。親としては学校の授業に遅れを取ってほしくないし、学校に行けるようになった時に勉強がある程度できた方がスムーズになじめるのではないかと思い、ついつい 勉強しなさいとハッパをかけてしまいたくなるもの…原因が明らかであり、問題を解消することによって登校できるようになり、不登校が一時的なものであった場合、それほど心配せずとも解決する場合もありますが、長期にわたる不登校時の学習のパターンとしては、不登校でも勉強ができる子と、勉強が苦手でなかなか成果が出ない子の2パターンに分かれます。
勉強が得意な子は塾には行ける(あるいは自ら行きたがる)事もあります。塾に行けるのであれば無理のない程度に行かせてあげ、事情をお話しした上で先生にお任せするのが良いのかなと思いますが、同じ学校の子が通っていたりすると負担になってしまうこともあるので、本人と話し合いながら 慎重に進めていきます。
外に出ることが苦手な子供の場合、基本は家庭での学習のみになります。我が家も、勉強のできる子と理解が難しい子が一緒に家におりましたので、それぞれに何の教科ができて何が不得意なのかを見極めることが重要になりました。
不登校初期(傷だらけの幼虫期)〜数ヶ月〜1、2年間は、心と体の回復にエネルギーを使い切ってしまうことが多いので、学習習慣が定着しないかもしれません。長期間 勉強から離れてしまった子には、年齢がいくつであっても、わかるところまで戻ることが最重要です。我が家は当時小5と小3で勉強を少しずつ開始しましたが、2人とも小2の所からスタートしました。全部は無理なので、漢字の書き取りと算数のみを、時間を決めてやらせることにしました。
(漢字の書き取りは考えなくてもできるという事、算数は 基礎固めが重要と思い、他の教科については必要になってから始めても何とかなると思ったため)
勉強が苦手長男
長男の場合は、算数の概念が皆無(国語力の問題が大きいと思いますが)、足し算しか理解できずに困りました。問題の意味がわからず、問題に記載されている数字を全て足すこと(それだけはできました!)しかできない状態でした。学校に通っている頃から宿題にとても苦労していました。それだけで家にいる時間が終わってしまうので、やりたいゲームを触ったり、好きなテレビを観る時間も満足に取れなくなり、他にもできることがないので、完全に学校に行けなくなり、しばらく学習から離れました。言い方は悪いですが、せっかく学校に行かなくて良い状況になったのに、学校に行っているのと同じように管理されていたら逆効果であると考えたためです。2年ほど何もせず家で過ごしました。なんとなく落ち着きが見え始めた頃 家庭学習を提案しました。算数と漢字 それぞれ1ページずつ、時間を決めて取り組みました。前述の通り 算数が苦手なので1ページ(できない日は1問でもOK)と決めて、長時間頭悩ませない配分にしました。逆に漢字は形を覚えることが割と得意だったこともあり、(バスの行き先などは小さい頃からよく覚えました)数ページ 進むことも多かったです。
勉強ができる長女
長女は兄と2年離れており一緒に学習を始めました。妹の方は数学(算数)脳がありました。与えた教科書ガイドの他、問題集を少し多めにやらせました。パソコンの学習ソフトを利用し、私が教えなくても自力で進めていけました。漢字を覚えるのは苦手で、こちらは最低限の 1ページのみで終わらせていました。
(兄はパソコンソフトは見向きもせず、理解もできなかったようです)
「皆と同じ」は難しいかも
このように2人に、それぞれにあったやり方と配分を考え与える事で、兄は高校(サポート校)に入ってから漢字検定3級にチャレンジし合格、妹は学校の授業には全く出席できなくても中学3年生までの学力をつけ、高校(通学型の通信制高校)に入学した後困らずに済み、大きな自信が得られました。
「まんべんなく」というのは限られた時間では無理です。習っていないのですから。
それでもできることを少しずつ頑張りました。勉強はやりたい(あるいはやった方が良い)と本人が思えば、その時に十分取り返すことができます。勉強の習慣をつけるくらいの気持ちで取り組むのが、負担が少なく良い結果を生んだと思います。
末娘に関しては、無理のない程度には学校に行っていましたので、学校での授業で全集中し疲れてしまうため、宿題その他の学習は全くしませんでした。学校の先生にも宿題はなるべく出さないで欲しいと話をしました。担任の先生が本当に細かく心を使って下さいました。高学年になると、夏休みの宿題も本人が自分で先生と相談し決めてきて、出された最低限のところは自発的にこなしていました。それ以外の学習は全くなしです。
あれだけ宿題をやらずにきた末娘は、中学に入って私が仕事から帰宅するまでに宿題を済ませるようになり、本当に驚きました。私は何も言っていません。中学は小学校の時のように甘えてばかりではいけないと思ったようです。色々と呼び出し等は沢山あり、一日いられず遅刻や早退も多かったのですが、小学校の時と違い電話1本で1人で帰宅できるハードルの低さのためか、自発的に頑張っていました。ずっと個別支援級なので気心知れた仲間がサポートしてくれたこともとても大きかったです。
そういう訳で末娘は、小学校時代は家庭学習はせず学校の授業のみで完結、家ではダラダラ動画を見たりゲームをして過ごし、次の日の活力の素にしていました。中学生になってからは自発的に宿題を済ませるようになりました。
家庭学習に関して大事なこと
不登校の初期は学習ができないことが多い(疲れ切っていてエネルギーが足りない)
漢字の書き取りは考えなくてもできるため学習の定着にオススメ。算数は基礎を理解できないとずっとつまずく為、基礎だけは必要
高学年でもわかるところの学年までさかのぼって始める
テキストは厳選した方が良い。字が大きく見やすいもの
1日1ページ。得意な科目はやや多め。苦手は 1問でも良い。難しいのを多く解くより毎日取り組めるようにする(もちろん イベント等イレギュラーなことがある日はお休みしてもOKです)
勉強の時間を決める。本人が決めるのがベスト