のんびり家の子供・不登校になるまでの経緯
わが家の子供たちのタイプと不登校に至るまでの経緯を紹介します。
3人とも、特に長男はとにかく手がかかり大変でした。そして一番無理をさせてしまい、廃人同様になりました。無知な私が子育てを間違ったせいで本当に悪いことをしました。
時間はかかりましたがよく立ち直って、ここまで育ってくれたと思います。
長男
のんびり長男
現在21歳、社会人1年目、エンジニアとして半導体設計に携わる
優しい性格で真面目、空気が読めるけどキャパが狭いタイプ
弱音を吐かずにとても頑張り屋、その分身体に出やすい
人が多く騒がしい場所、大きな音、風、動物、虫が苦手
臭いに過敏(アロマの香りも苦手)
かなり敏感で繊細
自閉症、療育手帳を取得しています
お産の時、羊水が真っ黒で危ないと言われ慌てましたが、とても元気に生まれてきました。ヒューヒュー言いながら激しく泣き、抱っこをすると安心しました。その時は特に何事もなくて良かったと深く考えることはありませんでしたが、今思うともしかしたらお腹の中やお産の刺激が怖くてパニックになっていたのかもしれません。
生後
- 真っ赤になるくらいのひどいアトピー
- 生後9ヵ月、現在の住所に引っ越し2週間が経った頃、原因不明の熱が続き1ヶ月半ほど入転院、不明熱と診断
- 離乳食が進まず、ミルクばかり欲しがる
2~3歳(この頃長女妊娠出産)
- 長女妊娠中、喘息の発作が始まり、入院、治療開始
- ひと冬熱が下がらず
- 産後、喘息の発作で再入院
- 偏食がひどい、牛乳(フォローアップミルク含む)白米、唐揚げ、野菜ジュース、菓子類しか食べない、野菜果物受け付けず、どうにかして食べさせると吐く
- 日中のトイレは問題ないが、おねしょが続く。
- 健診で声がかかり、区の親子教室に参加
- 発語せず、宇宙語と身振り手振りで意思表示、こちらの言うことは理解している
- こども医療センター受診し言語訓練を受ける、4歳になり少しずつ話せるようになった
幼稚園
- 入園が決まったものの制服を着るのを嫌がる、体験入園の時は怖がって行けずにとても苦労した、上着を頭から被り顔を見せられなかった
- 入園後は慣れたのかとても穏やかに見え、偏食以外は特に問題を指摘されることはなかった(幼稚園はお弁当のみで給食のない所)
- 卒園入学が近づいた頃から体調を崩し始め嘔吐がひどくなる、病院に行ってもお腹の風邪と言われるだけで一向に良くならない、緊張が強いのでメンタルが原因だろうと思い休ませて様子を見る
- 最後の方は休んでばかりだったが、卒園式は無事出席
- 卒園して幼稚園に近寄れなくなった、妹の用事で連れて行っても100メートルほど手前で待ってると言っていた、相当我慢をしていたんだと知った
小学校1~4年(末娘妊娠出産)
- 入園後、症状が軽減し、1年間は頑張れた、仲良しのお友達ができ暗くなるまで遊び宿題に苦労する、物事の切り替えが苦手
- 末娘妊娠中から再び体調が悪化、喘息がひどくなる、大発作で入院
- 2年生後期、嘔吐が止まらなくなり学校を休むことが増える、担任の先生に相談するが反応なし
- 最後の方はほとんど欠席
- 3年生前期、体調は相変わらず、休み休み学校に行く
- 学校では穏やか、友達もおり一人でいることはまずない、授業態度はまあまあ良く、挙手発言もしていたらしい、成績も普通
- 後半から学校へ行くのが難しくなる
- 担任の先生に相談、学校では問題がないので大変驚かれた、友達もいるし来てしまえば問題なく一日過ごせるので、様子を見ながらなるべく来させるようにとの返事
- 一緒に行っても教室に入れない、学校まで行って帰る日々が増える
- 朝出掛けに嘔吐、昼も夜も夜中も、食欲はあり常にお腹すいたと言いよく食べるが嘔吐、欠席が増える、行事は参加、終業式も出席
- 病院での検査は異常なし
- 遊園地のアトラクションがきっかけで高所恐怖症になり、階段とエスカレーターでの昇降ができなくなる(エレベーターは大丈夫)
- 4年生、初日から出席、休み休み頑張った、夏休み前の宿泊も参加
- 9月、限界、担任の先生と話し無期限の欠席を申し出る、行ける時に連絡をすることにする(その後行けることはなかった)
- 終業式も参加せず
- 5年生になり夜尿が治った、嘔吐は止まらず
- 喘息の服薬に疑問を持ち(飲んでも吐いてしまうし、意味ないし、本当に良くなるのかと言い出したので)投薬によるコントロールをストップ、徐々に薬を減らし、長くお世話になった病院を離れる
- こども医療センター受診 児童思春期精神科
中3まで不登校、卒業式も欠席
長女
のんびり長女
18歳、アルバイトをしながら通信制大学に在籍、現在1年生
ゲーム、デジタルイラストが趣味
クールでドライな性格。口数は少なめだけど言うべきことは言う。
真面目、きょうだいの中でいちばんしっかり者
人の気に敏感なのか、大型家電量販店やスーパーなど、不特定多数が集まる空間に足を運ぶと体調を崩しやすい
温厚な性格で優しいので人に好かれるが、家では自分の世界を作り、そこで安心していたいタイプ
自閉症、凸凹が激しいがIQが高い為療育手帳を取得できず、精神障害福祉手帳を持っています
陣痛3時間でするっと、超安産で生まれてきました。長男の時とは対照的に、産声を上げたのも気が付かなかったくらい静かでした。私が気付かなかっただけで特に問題はなかったのでいいのですが、きれいにしてもらって抱っこしたときにはもう寝ていました。
生後
- 特に気になるところはなし、身体的にも問題なし、元気
- 2歳過ぎ、話し始める、やや落ち着きがない
- 自分は2人目は楽だと思っていたが、周りからは大変だねと言われることが多かった
- 健診では指摘されず
- おむつが外れない、日中は3歳頃一度卒業したものの、幼稚園が近づくとまたできなくなってしまった
- 兄の幼稚園では物おじせずのびのび遊ぶので大丈夫だと思った
幼稚園
- 入園後次の日から一変、緊張が強くなかなか慣れず常に硬い顔をしていた。
- 幼稚園は休まず登園(親の行事やサークル活動などで、私も園に居ることは多かった)
- 年中の時はお漏らしが多く、年長の時は先生がかかえて急いでトイレに連れて行ってくれた、常に自分のお腹(たまり具合)を気にして手で押していた
- 具合が悪くなるようなことはなかった
小学校
- 学校ではおちゃらけキャラで友達もいた
- 宿題の書き取りは納得できない出来だと何度でも消して書き直した、完璧主義なところが見えた
- 運動会の頃までは順調
- その後、時々頭痛を訴え、休むことが多くなる
- 担任の先生が気にかけて下さり事情を話す、「学校に来てしまえば問題なく過ごせるので、まだ1年生なので、なるべく来させて少しずつ慣らしていきましょう」との返事
- 自分から「学校には行かない!!」と言って逃げ回るようになる、なんとか外に連れ出しても学校までたどり着けず、自宅前の公園で過ごす
- 過度の甘え、母子分離不安、赤ちゃん返り、感情の起伏が激しい
- 2年生9月、限界、無期限の欠席を申し入れる(兄と同時)
- こども医療センター受診、兄と同じく児童思春期精神科
- 夜尿は3年生でピタッと止まる(兄と同時)
この頃は長男も限界に近く、私も余裕がありませんでした。鬼の形相で追いかけ回す私、必死に逃げ回り部屋の隅でパニックに震える長女、その様子を見て泣き叫ぶ末娘、、「これは違う」と思ったとたん心が折れました。2人の不登校を受け入れ、子供が元気になる為に子育てを考え直す必要があると考えました。
~中3まで不登校、卒業式も参加せず
末娘
のんびり末娘
13歳、中1年生、個別級に在籍
テレビゲームや動画視聴が好き
話題が豊富、雑学が得意
ただ言葉使いがとても悪い
やりたくない事は断固としてやらないが、興味を持ったことへの集中力が凄い
人の多い場所が苦手で入っていけない、
大きな音や人の声に敏感、イヤーマフ使用
学校が苦手(だった)、家が好き、外出すると疲れやすい
自閉症の診断を受け、療育手帳を取得
小さい頃
- 出生時は問題なし
- 小さいころから外出を嫌がる
- 鳥、虫、動物を異常に怖がり、バイクの音、人の大きな声におびえる
- 人が多く騒がしい場所が苦手、人がいる店等に入るとベビーカーを嫌がり、おびえて私にしがみついてきていた
- 家では掃除機、ドライヤー、シャワーの音が苦手
- 汚れるのが嫌い
- 兄姉の影響で物心ついたときからゲームを触り家にいた
- 健診の時に諸々を相談し、地域の療育センターに受診、定期的に心理相談に通う
- 小規模幼稚園に入園、偏食以外は大きな問題はなく楽しく過ごした
小学校~中学
- 入学時より個別支援級に在籍
- 低学年の頃は素直で聞き分けの良い、俗に言う「良い子」「しっかりしている子」
- 3年生頃から、休む頻度が増える。
- 学校が嫌いだとはっきり言い、家でも学校でも暴言がひどくなる
- 適当に休ませたり、遅刻早退をしながらも通いきる。
- 中学も個別支援級に在籍
末娘は小さい頃の長男ととてもよく似ていたため、同じだなと思い当初から様子を見ていました。家で過ごすことが多く集団生活にも慣れていなかった為、療育センターでまめに相談し、幼稚園や小学校の先生にもお話をし、ハードルをぐっと下げて慎重に子育てをしてきたので、土台を作ることはできたようです。
現在は小学校からの顔馴染みばかりだということもあり、安心しているようです。文句を言いながらもマイペースを保ち、休むことなく毎日学校に通うことができるようになりました。